SolidStor導入事例:株式会社ラボネットワーク様
「カメラのキタムラ」のグループ企業として高品位のデジタルプリントサービスやラボサービスを提供している株式会社ラボネットワークは、同社が写真館向けに提供している学校行事写真の引き伸ばしサービス「デジタルスクールフォトシステム」にコアマイクロシステムズの半導体ストレージ SolidStor を導入し、ハードディスクベースの従来システムに比べ約4倍のプリント前処理性能を実現しました。
【会社概要】
社名: 株式会社 ラボネットワーク
本社: 埼玉県川口市領家
設立: 1985年3月
従業員:761名(2007年3月現在)
売上高:143億円(2007年3月期)
主な事業:プリント現像処理及びデジタル加工処理、インターネット・プリントサービス、写真スタジオのトータル・プランニングほか
WEB:http://www.labonetwork.co.jp/

デジタルプリントやラボサービスを提供するラボネットワーク社

 全国に約760の店舗を持つ「カメラのキタムラ」。株式会社ラボネットワークは、「カメラのキタムラ」のフィルム現像、プリント出力サービスなどを一手に引き受ける、キタムラグループの中核企業です。銀塩写真で培った優れたピクチャリング技術をベースに、デジタル処理にもいち早く対応し、スピードと品質において最高レベルのラボサービスを提供しています。
  同社の処理は年賀状ポストカードを印刷する11月からピークを迎えます。一台数千万円から一億円を超える高額な業務用プリンタをいかに効率良く稼働させられるかが、生産現場での課題となっています。
 同社の生産システムでは、求められるプリント品質やサービスの内容に応じて、複雑な工程管理が行われています。各サービスに応じた高品質プリントを得るために数種類の専用大型プリンタが配備されており、ネットワークを経由して川口工場に送られた写真データは、プリンタに応じた色補正やトリミングなど最適化処理を経て、数多くのパラメータと共に最終工程のプリンタへと送られていきます。
 同社では、このようなラボ生産ネットワークをバックボーンに、写真館ソリューションパッケージ(デジタルスタジオサポートシステム)、インターネット経由でのオンラインプリントサービス(インターネットプロプリントシステム)、学校や各種行事向けのプリントサービス(デジタルスクールフォトシステム)を提供しています。
 このうちデジタルスクールフォトシステムは学校写真・各種行事写真向けのサービスです。遠足や運動会などのイベントで撮影された大量の写真に対して、見本引き伸ばしや注文受付、引き伸ばしと仕分けなどを一貫して行います。もちろん、同社の一貫したデジタル生産ネットワークによる高い品質のプリントサービスが提供されることは言うまでもありません。

データベースのインデックスにSolidStorを適用して4倍の性能向上を実現

 デジタルスクールフォトシステムは、オープンソースのFreeBSD(OS)とPostgreSQL(DBMS)を用いて構築されており、商用のオペレーティングシステムやDBMSと同等の信頼性を保ちつつ、初期導入コストの削減が図られています。スクールフォトサービスは順調に売り上げを伸ばし、現在ではシステム設計当初の想定をはるかに上回るオーダーが寄せられるようになっていました。
  そこで同社は、2006 年度の繁忙期を前に、コアマイクロシステムズ製の半導体ストレージSolidstorをデジタルスクールフォトシステムに導入しました。
 ラボネットワークの関東事業所で情報システムを統括する生産・システム部の平川部長と担当の六浦氏は次のように述べています。「データベースのチューニングには時間を要するだけでなく、データベーススペシャリストの人材確保やシステムロジックの見直しに大きなコストがかかります。また、たとえばデータベースのインデックスを効率化しようとするとトライ・アンド・エラー的なアプローチも必要となり、実際のピーク負荷を与えてみないと効果が検証できません。そこで、当社が必要とするスループットをハードウェア増強によって実現する方法を検討し、コアマイクロシステムズのSolidStorを選択しました」。
 ラボネットワークではコアマイクロシステムズのSolidStor事前検証プログラム(購入を決定する前の評価機貸し出しサービス)を利用して SolidStorテストを行ったところ、データベースの表領域に適用することによりプリント前工程の処理性能が約4倍に高くなることが確認され、正式な導入に至りました。
  システムの移行は、従来ハードディスク装置上に確保されていた領域を半導体ストレージSolidに変更するだけであり、数時間のシステム停止で作業を完了することができたとのことです。

ストレージアクセスのボトルネックを解消

 一般に、システム全体のパフォーマンスは「最も弱い輪の原則」に支配され、データベースシステムの場合はサーバーのCPUやディスクI/Oが「輪」に該当します。いわゆる性能ボトルネックです。機械的な回転機構を持つハードディスクドライブは転送レートが50~70 MB/s 程度であるのに対して、半導体ディスクSolidStorはおよそ1 GB/s のスループットを実現しています。また、ハードディスクドライブはランダムアクセス時にヘッドシークによるオーバヘッドを生じますが、半導体ディスク SolidStorはランダムアクセス時でも性能劣化はありません。ベンチマークテストプログラムIOMeterを用いて当社が行った性能比較試験では、 SoliStorは通常のハードディスクストレージに対して100倍を超えるランダムアクセス性能を示しています。
  また、ディスクIOの即応性(レスポンス)も重要な要素のひとつです。ハードディスクの応答性能はミリ秒(ms)のオーダーですが、半導体ディスクSolidStorはマイクロ秒(μs)ときわめて高速です。
  以上のようなSolidStorの優れた特長により、従来ディスクIO待ちで生じていたCPUのオーバヘッドが軽減され、多くのCPU リソースを純粋な演算やデータ処理に活用することができるようになります。
 実際、今回の導入によって、ラボネットワーク社のスクールシステムでCPU使用率の向上が報告されています。システムのボトルネックがディスクのI/O待ちからCPU処理へと移動したことで、より高速なサーバーの導入によってさらなる性能の向上が見込まれます。
 「短期的には即効性のある半導体ストレージSolidStorで対処し、長期的にはデータベースのチューニングなども検討していく予定です」と、前出の平川氏および六浦氏は述べています。現在同社では、「デジタルスクールフォトシステム」以外にもSolidStorの導入を検討しているとのことです。

埼玉県川口市にあるラボネットワーク本社の計算機室に据え付けられ、「デジタルスクールフォトシステム」のデータベース処理を担う、コアマイクロシステムズ開発の半導体ストレージSolidStor(下側の1U装置はSolidStor用の無停電電源オプション)

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