人工知能(AI)、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、分析、ハイブリッドクラウドのテクノロジーにより、ビジネスの世界は急速に変化しつつあります。しかし、これらの新しいワークロードやデータレイクは、データベースに保存された構造化データを扱う従来のアプリケーションとは異なり、文書、音声、画像、動画など、膨大な量の非構造化データを使用します。
そこで組織は、あらゆる場所に保存されている、自社データの価値を解き放つためにAIを活用する方法など、データ・ストレージ戦略を見直し、新たな方法を取り入れる必要に迫られています。
ITリーダーは、新しいさまざまな課題に直面しています。例えば次のような課題があります。
こうした課題に対処するには、次のような特化型のソフトウェアやハードウェアが必要です。
AIワークロード、高度な分析、データレイク、その他のデータ集約型アプリの非構造化データや半構造化データは、分散型のファイルおよびオブジェクト・システムに保存して、各地に分散したアプリケーション、サービス、デバイスからアクセスできるようにする必要があります。
IBM Storage Scaleは、グローバルなデータ抽象化サービスを通じてこうした要件を満たせるように設計されています。このサービスは、複数のデータ・ソースや場所からの接続に対応し、IBM以外のストレージ環境を含むあらゆる場所のデータを統合します。
IBM Storage Scaleは、アクティブ・ファイル・マネジメント(AFM)を用いてそれを実現します。AFMは、お客様がオンプレミスやパブリッククラウド上の既存のストレージなど、他のストレージ・システムを抽象化し、透過的なキャッシング・レイヤーを配置して、ストレージのパフォーマンスを高めます。異なるストレージ・システムのデータがグローバルな単一の名前空間に表示され、複数のプロトコルで同時にアクセスできます。
IBM Storage Scaleは超並列ファイル・システムを基盤とし、x86、IBM Power、IBM zSystemメインフレーム、ARMベースのPOSIXクライアント、仮想マシン、Kubernetesなど、複数のハードウェア・プラットフォームに導入可能です。
CMS GpSCALERは、シンプルなだけでなく、さまざまなアプリケーション向けに、最大384 GB/sの実効バンド幅を持つ極めて高性能なファイルおよびオブジェクトストレージ層を提供します。CMS GpSCALER は、GPU をアクティブに保ち、AI の問題をより速く解決し、最高のパフォーマンスで実行できるように設計されています。また、このシステムは、数千のノードとYottaバイトの容量に拡張できるように設計されています。これまでのすべての世代と同様に、CMS GpSCALERは、データ効率、優れた一貫した高性能、ストレージ ハードウェア障害の軽減、データのインテリジェントな監視/管理/動的チューニングを提供します。
CMS GpSCALERのRAID技術は、物理 NVMe メディアを管理します。この技術は競合他社との大きな差別化要因です。多くの競合他社は、ストレージハードウェアの回復力とパフォーマンスを提供するために、依然として従来のディスクストレージ テクノロジーに頼る必要があります。その結果、ストレージデバイスの使用可能容量は大幅に少なくなり、特にストレージノードにローカルでないデータの場合、データへのアクセスが遅くなる可能性があります。CMS GpSCALERのイノベーションは、環境全体を最適化し、ユーザーとアプリケーションのエクスペリエンスを大幅に向上させます。
モデル | CMS GpSCALER NVPro |
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コントローラ | デュアルストレージコントローラ (アクティブ/アクティブ) |
メモリ | 最大6TBメモリ/コントローラ (12×DDR5/コントローラ) |
RAID | CMS RAID 1. Generic RAID engine 1/10/5/6/7.3/50/60/70/N+M 2. Declustred RAID engine 1/5/6/7.3 |
ソフトウェア | IBM Storage Scale for GpSCALER |
Red Hat Enterpise Linux(RHEL) | |
ソフトウェア 特長 |
POSIX、GPU Direct、HDFS、NFS v4、SMB、HTTP、S3 を使用したデータアクセスサービス |
メモリ、NVMe フラッシュ、HDD、パブリッククラウド、外部ストレージ、テープからのデータを最適化するための統合ライフサイクル管理を備えたデータ管理サービス | |
FIPS 140-3、256ビット暗号化、IBM Safeguarded Copyを使用したデータセキュリティサービス | |
クラウドおよび非IBMストレージ、および同時並列アクセスを備えた2つまたは3つのサイトへの複数サイトの非同期および同期レプリケーションオプションを含むデータキャッシングサービス | |
プロセッサ | 第4世代 AMD EPYCプロセッサ(最大96コア)/コントローラ |
ネットワーク | NDR 400Gb/s Infiniband、最大16ポート |
400Gb/s Ethernet、最大16ポート | |
統合ネットワーク×2ポート(MGMTとBMCの分離) | |
対応ドライブ | EDSFF NVMe SSD×最大32台 |
電源関連 | 入力電圧:200~240V 50/60 Hz |
定格入力電流:15A 最大 @ 180V AC/PSU | |
突入電流:40A ピーク時/PSU | |
電源:ホットスワップ可能な冗長電源 2600W×2台 | |
サイズ | 445mm×87mm×780mm(幅×高さ×奥行き) |
重量 | 約30.4kg |
コアマイクロシステムズ株式会社
TEL:03-6279-8501
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